実行委員
川崎孝子さんより
いちえんキャンプ。参加費は一円。キャンプで人と出会う縁。ひと夏の宴。
コロナ禍で夏の体験の機会がなくなった青少年に対してのギフトのキャンプでした。
通常のキャンプと違うところは参加者が自分で何でもやることと、参加にあたっては人を通じての紹介制でした。
私の勤めている障害者事業所からも5名が参加しました。
ことばが話せない、会話が一方的、感覚が敏感、身体能力が弱いなど、それぞれに障害も様々です。初めてのキャンプ、海は大丈夫か、他のメンバーとうまく交流できるだろうか、障害特性を説明しておかなくちゃいけなかったかな、とか気を揉みながら、私は1日遅れで入りました。
が!余島に着いてみるとそんな心配全く必要なかったんだとわかりました。
インクルーシブというような堅苦しい言葉や形は一切必要なし。そこにいるみんながあまりにも自然にそこに居てキャンプしていました。
会話もはちゃめちゃだけど成り立っていて、変に気を遣ってもらうこともなく、特別視することもなく、お互いに助けあったりする場面もありました。
海に入る時間以外は決められたプログラムがなく、自分たちで選択して決めます。何かわからなければ、誰かに聞けばよいのです(これがとても大事なのです)。いちえんキャンプの「ひとつの縁」があちこちにありました。
スタッフとして参加させていただき、日常の勝手な「こうあるべき姿」という縛りから放たれたようなワクワク感を体験し、私が大きなギフトをいただきました。
このキャンプのためにご寄付くださった皆様、貴重な機会を本当ありがとうございました。